鼻づまり(鼻詰まり)の原因
鼻づまりはとてもつらいものです。うちの子供も鼻水がたまりやすくよく鼻づまりをおこすので、耳鼻科で定期的に鼻水の吸引をして解消してもらいます。鼻はとてもデリケートな器官で、いろいろな原因があって鼻づまりは起こりますが、鼻の症状には疾患が隠れていたりするので、まずは診察してもらうことが大切です。
鼻づまりのメカニズムですが、鼻からのどまでの空洞を鼻腔(びくう)といい、この鼻腔の粘膜にはふだんから粘液(鼻水)が分布されています。(1日1~1.5リットル)この鼻腔に冷たい空気やウィルス、ほこりなどが入ると粘液(鼻水)の分泌を増やし、外へ異物を出し体への侵入を防ごうとします。粘膜が炎症を起こし、粘膜の下にある毛細血管が拡張して腫れて鼻腔が狭くなることや、鼻水や鼻水の乾燥をまねくことによって鼻が詰まるというわけです。特に赤ちゃんや子供の鼻腔は狭いのでなおさらです。
鼻づまりのいちばん多い原因は風邪です。風邪の場合、透明な鼻水が出ます。やがて黄色い鼻水となり粘っぽくなっていきます。風邪は発熱やのどの痛みなども伴う罹患率の高い病気です。通常1週間くらいで治ります。鼻腔に炎症があると涙目になったり、中耳まで及んで中耳炎にかかることもあります。(中耳炎は耳管の形から子どもがなりやすい)炎症が副鼻腔まで及ぶと副鼻腔炎を起こします。
また、花粉やハウスダスト、ダニの死骸などのアレルギー性鼻炎の場合もあります。この場合、カゼと違って、すぐに直るというわけでもなく、透明な鼻水、慢性的な鼻づまりが続きます。風邪であれば風邪が治れば鼻水、鼻づまりは治りますが、鼻アレルギーや副鼻腔炎の場合、耳鼻科での継続的な治療が必要となります。
赤ちゃんの鼻づまり
赤ちゃんの鼻づまりもたいへんです。鼻水、鼻づまりになると息苦しくて呼吸がうまくできず、おっぱいやミルクが飲みづらかったり、不機嫌な状態が続いたりします。早めにケアしてあげないといけません。
熱があったり、だるそうだったり、せきがでたり、鼻水の色が黄色や緑色といった状態なら風邪ウィルスの可能性があるのですぐに耳鼻科で診てもらいましょう。
鼻づまりだが元気であるとか、おっぱいやミルクもよく飲むなら様子をみます。中には、夕方になって部屋の温度が下がって寒くなったといったような気温の変化などでも鼻水が出る場合もあります。その場合は部屋が暖かくなればやがて止まります。
鼻水、鼻づまりであまりにも息苦しそうであれば、チューブを鼻に入れて鼻水を吸う吸引器を使うか、なければ鼻に口をあててやさしく鼻水を吸ってあげましょう。やってみるとわかりますが簡単に鼻水がとれます。
暖かいタオルを鼻の付け根に数分間あててあげても鼻がとおりやすくなります。また、鼻くそが詰まっているようなら綿棒でとってあげてください。あまり強くすると粘膜を傷つけるのでやさしく取ります。
鼻水が出ることによって、鼻の下の皮膚が荒れることがあるので、出ている鼻水はお湯にぬらしたガーゼでこまめに拭き取ってあげましょう。
アレルギー性鼻炎
風邪でというわけでもなく、鼻水、鼻づまりが続く場合があります。大人の場合ですとくしゃみを繰り返しますが、ハウスダストや花粉、ダニの死骸などのアレルギー性鼻炎による鼻水、鼻づまりもやっかいな症状です。
鼻水は風邪のように黄色になったりせず、透明でさらさらしています。まず、くしゃみや鼻水が起こり、慢性的に鼻づまりになるのですが、鼻づまりが長時間続くので生活や十分な睡眠がとれなかったりと不快です。
鼻から入ったハウスダストやダニ、花粉が鼻粘膜を刺激して、ヒスタミンやロイコトリエンなどの物質が出ます。ヒスタミンがくしゃみ、鼻水を起こし、ロイコトリエンが鼻づまりをおこすといわれていますが、アレルギー反応がくりかえしおこることによって、慢性的な鼻づまりになります。
治療ですが、はじめに血液検査によるアレルギー原因となった物質の特定が行われます。ちなみに血液検査では調べる物質の数によって金額が変わってきますが、スギ花粉やダニなど5品目くらいでだいたい3000円(保険利用)くらいかかります。
これでアレルギー反応を起こす物質が特定できれば、部屋の掃除などで身の回りから原因を排除するようにします。治療については薬物を使った治療が一般的ですが、大人だけでなく、2歳以上の子供にもみられる症状なので、アレルギー性鼻炎かなと思ったら医師の診断をうけてください。
鼻づまりはとてもつらいものです。うちの子供も鼻水がたまりやすくよく鼻づまりをおこすので、耳鼻科で定期的に鼻水の吸引をして解消してもらいます。鼻はとてもデリケートな器官で、いろいろな原因があって鼻づまりは起こりますが、鼻の症状には疾患が隠れていたりするので、まずは診察してもらうことが大事です。